院長ブログ

2012.06.11

糖尿病の血管合併症・・その2(糖尿病性腎症)

日本では、糖尿病性腎症は1998年以来、透析に導入される原因のトップです。2006年の統計によると、糖尿病性腎症は新規透析導入者の原因疾患の43%を占めています。糖尿病性腎症が悪化し、腎機能が低下してくると、死亡のリスクが高まることも明らかになっています。糖尿病性腎症は、糖尿病患者さんの健康長寿を脅かす危険な合併症と言えるでしょう。

糖尿病性腎症を発症しやすくする要因として、血糖、血圧、喫煙が重要であることがわかっています。

喫煙については、一日当たりの喫煙本数、喫煙機関、生涯喫煙量のいずれも、腎症の発症リスクを高めます。
また、HbA1c 6.5%程度の血糖コントロールが良好な患者さんでは、血圧を低めに保った方が腎症の発症・進行のリスクが低下することも明らかになっています。こうした理由から、当院では、糖尿病患者さんの血圧のコントロール目標を130/80未満に設定しています。

投稿者: 小早川医院


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