院長ブログ

2012.10.21

日本ローカーボ食研究会の第4回勉強会に参加しました

昨日(10月20日)、名古屋駅にほど近い名古屋プライムセントラルタワーで日本ローカーボ食研究会の第4回勉強会が開催されました。今回は二人の先生が講演されました。

最初に灰本クリニックの灰本 元先生が科学的データに基づいたローカーボ(糖質制限)食の最新の戦略を話されました。先生は、厳しい糖質制限は総死亡を増やし危険であることを示され、植物性脂肪・タンパク質を中心にしたゆるやかなローカーボ(糖質制限)食こそが安全かつ有効な治療法であることを強調されました。

次に、東京都健康長寿センターの荒木 厚先生が高齢者糖尿病について講演されました。先生は低血糖の頻度が多いほど、総死亡や認知症が増えること、また血糖変動が大きいほど冠動脈疾患や認知症が増えるというデータを示されました。一方、血糖コントロールが悪いほど認知症になりやすいというデータも示されました。
やはり、糖尿病の治療は血糖変動をできるだけ小さくしつつ(低血糖と食後高血糖を避ける)HbA1cを下げる必要があると感じました。この点で糖質制限とビグアナイド系薬剤やDPP-4阻害薬などの低血糖のリスクの少ない内服薬の併用が最も合理的な治療法だと思います。

今回の勉強会は用意された座席だけでは足りなくなるほど参加者が多く、非常に盛況でした。糖質制限食への関心が高まっていることを実感しました。

投稿者: 小早川医院


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