院長ブログ

2012.10.20

ゆるやかな糖質制限(低炭水化物)食は安全!

前回のブログで厳しい糖質制限で総死亡が増えることをお伝えしました。
一方で、ゆるやかな糖質制限(低炭水化物)食は安全であるという大規模研究の結果がいくつか出てきています。

以前のブログでも取り上げましたが、ハーバード大学からは13万人ものアメリカ人を対象に26年間もの長期にわたって追跡した壮大な大規模研究の成果が報告されています。
これによると、厳しい糖質制限を実践すると動物性脂肪・タンパク質を中心に摂取するようになり、総死亡およびガンによる死亡が明らかに増加するが、ゆるやかな糖質制限では植物性脂肪・タンパク質の摂取が中心となり、総死亡は減少、ガンによる死亡は不変という結果でした。

またスウェーデンの3.7万人を10年間も追跡した大規模研究では、炭水化物比率55%のカロリー制限食と炭水化物比率45%のゆるやかな糖質制限食ではl総死亡に差がないことが示されました。

これらの結果から、炭水化物比率40~45%のゆるやかな糖質制限食(1~1.5食制限)は安全であると言えます。

当クリニックでは、HbA1c9.0未満の糖尿病には基本的に1CARD(1食制限)をお勧めしています。

投稿者: 小早川医院


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