院長ブログ

2013.04.26

急増する糖尿病・・・糖質依存の影響

戦後、わが国で糖尿病が急増している原因として運動量の減少、脂質摂取量の増加などがあげられることが多いようですが、私は精製された糖質(真っ白なごはん・めん・パン・砂糖など)の摂取量の急増も重要な原因であると考えています。

高度に精製された糖質は腸からの吸収が非常に速いので、急激に血糖を上昇させると同時にインスリンの分泌も強く刺激します。そうなると、大量のインスリンが膵臓から分泌され、一度上昇した血糖値が今度は急速に低下することになります。この時、空腹感が強くなるので、血糖値を上げるためにさらに糖質を摂取してしまうという悪循環に陥るわけです。

最近、私の外来に通っておられる高齢者で、糖尿病の家族歴もなく、肥満もない方が70代、80代になって徐々に糖尿病を発症してくるケースが増えています。この方たちの食事調査をしてみると、決して食べ過ぎているわけではなく、摂取カロリーはむしろ少なめなのですが、おかずが少なくごはんやパン中心の献立になっていることが多いのです。

糖質依存から脱却するにはどうしたらよいでしょうか?
糖質制限食はもちろん非常に有効ですが、真っ白なごはんを玄米食に、真っ白なパンやパスタを全粒粉のものに、真っ白な砂糖をより精製度の低い茶色のものに替えるだけでもかなりの効果が期待できます。
是非お試しください!

投稿者: 小早川医院


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