院長ブログ

2013.06.10

腸と栄養・・その3

小腸や大腸は長い「消化管」の一部です。消化管は上から順に食道→胃→小腸→大腸となっています。口から入った食べ物はこの「消化管」を通過しながら分解、吸収、排泄されるのです。

小腸の粘膜を構成している上皮細胞は、体外から取り込まれたブドウ糖、アミノ酸、脂肪酸などの栄養素を吸収することが大きな仕事ですが、それ以外にも消化吸収や免疫などにかかわるいろいろなホルモンを放出しています。不規則な食生活や炎症、病原体の侵入などによって、このような小腸の上皮細胞の重要な機能が障害されると、様々な病気が起こってきます。

一方、大腸では栄養素の吸収は小腸ほどには行われませんが、大腸の中では約100兆個といわれる腸内細菌が活躍しています。
これらの細菌は小腸で分解しきれなかった栄養素を分解・吸収したり、乳酸や酪酸などの短鎖脂肪酸を作り出して腸内のpHを弱酸性に保つことで体にとって有用でない菌=悪玉菌の増殖を防いだり、大腸の蠕動運動を促して排泄物を肛門まで送り出すなど、多くの大切な役割を果たしています。大腸も小腸と同じく生活習慣の影響を大きく受けており、乱れた食生活や過度のストレス、運動不足は有用な腸内細菌=善玉菌を減らし、悪玉菌を増やして、腸内環境を悪化させるのです。

投稿者: 小早川医院


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