院長ブログ

2013.08.13

糖尿病の死亡リスクが大幅に減少!

2000年以前に発表された多くの研究では、糖尿病患者の死亡リスクは一般人口に比べて約1.8倍であるとされてきました。
今回、カナダ・トロントの女子大学リサーチセンターのLipscombe博士らは1996年~2009年におけるカナダ・オンタリオ州のヘルスケア関連データベースと英国のThe Health Improvement Network (THIN)のデータベースを用いて、糖尿病患者の非糖尿病患者に対する死亡率比の経時的変化について検討しました。対象者は約875万人(1996年)~約1269万人(2009年)という大規模な研究です。

その結果、1996年時点では糖尿病患者の死亡リスクは非糖尿病患者の1.90倍(オンタリオ州)、2.11倍(THIN) であったが、2009年にはそれぞれ1.51倍、1.65倍に低下していたことがわかりました。

Lipscombe博士らは、糖尿病患者の死亡リスクの低下傾向の背景には、次のような要因があるとみています。
1. 糖尿病患者に対して厳格な血糖管理や血圧管理が行われるようになったこと。
2. 心血管病を防ぐ目的でコレステロール低下薬(スタチンなど)が広く用いられるようになったこと。
3. 糖尿病の早期発見・早期診断が可能になったこと。

投稿者: 小早川医院


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