院長ブログ

2014.07.06

認知症・糖尿病・パーキンソン病は「身体の錆び」が原因!

「身体が錆びる」というような表現を目にすることが多くなりました。今日はこの言葉の意味についてお話ししたいと思います。

人間の身体は無数の細胞からできており、それぞれの細胞の代謝によって生命を維持するのに必要なエネルギーが生み出されます。その一方で、細胞の代謝の結果として、他の物質を酸化する力が非常に強い「活性酸素」も作られるのです。放射線、化学物質、紫外線、ストレスなどの外界からの刺激によって活性酸素はさらにたくさん作られるようになります。そしてこれが、脂質だけでなくたんぱく質、炭水化物、アミノ酸、酵素など細胞内のあらゆる分子を「錆びさせる= 酸化する」わけです。最終的には細胞内の遺伝子まで錆びさせてしまい、細胞の正常な働きを失わせることになります。

当然、活性酸素はいろいろな病気をひき起こします。パーキンソン病、認知症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経系の変性疾患との関連が明らかになっています。また、糖尿病、肥満、心筋梗塞、脳卒中、動脈硬化症、癌、膵炎、クローン病、関節リウマチ、白内障など多くの疾患の誘因となることがわかっています。そして、今話題の老化にも、この活性酸素による「身体の錆びつき」が大きくかかわっているのです。

それでは、活性酸素による「身体の錆びつき」を防ぐにはどうしたらよいでしょうか?そのためには抗酸化作用を持った物質=抗酸化物質を補う必要があります。本来人間の体内で作られる抗酸化物質としてはアルブミン、尿酸、還元型グルタチオンなどがあり、体内で作られない抗酸化物質としてはビタミンE、βカロテン、ビタミンC、ポリフェノールなどがあります。

当院では、これらの物質の中でも特に強力な抗酸化力を持つグルタチオンとビタミンCに注目し、認知症やパーキンソン病など神経系の変性疾患の治療に用いています。また、アンチエイジングの目的でも使用しています。

近日中に、グルタチオンとビタミンCの点滴療法の素晴らしい効果について、ブログにアップする予定です。
ご期待ください!

投稿者: 小早川医院


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