院長ブログ

2012.05.28更新

2日間にわたって糖化のお話をしてきました。糖化が老化やいろいろな病気にかかわっていることがお分かりいただけたと思います。
そして、糖化の予防がアンチエイジングにつながることもわかっていただけたのではないでしょうか。

糖化を防ぐためには、血糖値をできるだけ上げないことが大切です。そのためには、次のような事に注意が必要です。

①すなわち糖質(炭水化物)を摂り過ぎないこと
②糖質(炭水化物)を摂取するときは、できるだけ吸収の遅い物、つまりGI(Glycemic Index)の低い物*を摂ること。
③食事のときには、まず最初に食物繊維の多い野菜類を食べることにより、糖分の吸収を抑える。

当院では、糖尿病やメタボリック症候群、肥満の患者さんに糖質制限(低炭水化物)食をお勧めしていますが、今までにご説明したことから明らかなように、緩やかな糖質制限は全ての人に採り入れていただける、健康長寿のための食習慣であると考えています。

* 精製度の低い物ほどGIが低いと言えます。例えば 白米>玄米  白い食パン>全粒分のパン、ライ麦パンなど  精製小麦のパスタ>全粒分のパスタ  

投稿者: 小早川医院

2012.05.27更新

糖化は、糖尿病の人に限らず誰の体内でも起こっている現象で、最近では老化を引き起こす大きな要因であると考えられています。
そのため、アンチエイジング(抗加齢医学)の分野でも注目を集めるようになっています。

皮膚の主要な構成成分の一つにコラーゲンがあります。コラーゲンはバネの様な構造をもったタンパク質で、肌の弾力を保つ役割をになっています。このコラーゲンが糖化すると、硬くなり肌は弾力を失ってしまうのです。これが、皮膚の老化の原因の一つと考えられています。

また、最近の研究で、骨を構成するコラーゲンが糖化をおこすことで、病的骨折につながるということもわかってきています。

さらに、脳細胞の糖化が、アルツハイマー型認知症を発症する原因になるのではないか、という説もあります。   (次回に続く)

投稿者: 小早川医院

2012.05.26更新

「糖化」とは、タンパク質と糖が反応した結果起こる現象のことです。最近、この言葉が糖尿病やアンチエイジングの分野で注目を集めています。 

今から100年ほど前に、フランスの科学者 メイラード博士が、食品中のタンパク質と糖の間で、酵素を介さない反応が起こり、食品の色や風味、食感に変化が生じることを発見したのが、糖化に関する研究の始まりといわれています。例えば、肉やホットケーキなどを焼いた時の色、風味、食感の変化は、このメイラード反応(糖化)によって生ずるのです。

食品を加工する時に起こっているこの「糖化反応」は、実は人間の体内でも起こっていることが、最近の研究で明らかにされました。
例えば、糖尿病で、体内の糖が過剰になった時、それを処理する反応として、糖とタンパク質が反応する、これが人間の体内で起きる糖化反応です。神経障害、網膜症、腎症など糖尿病の合併症の発症にも糖化が大きな役割を果たしていることがわかっています。

実際に、血液中の糖化物質(タンパク質と糖が反応してできたもの)の濃度が、糖尿病合併症の早期のマーカーとして応用され始めています。    (次回に続く)

投稿者: 小早川医院

2012.05.24更新

イチョウ葉エキスは1960年代にドイツで開発されたサプリメントで、現在、ドイツ、フランス、イタリア、スイス、オーストリアなどで認知症、耳鳴、めまいなどに適応のある医薬品として使用されています。日本では医薬品としては認可されていませんが、サプリメントとして流通しています。

イチョウ葉エキスに含まれるフラボノイド類は血管を拡張して血流を改善し、活性酸素を取り除く作用を持っています。また、ギンコライドという物質は、血小板が凝集して血栓ができるのを防ぐ作用があるため、脳梗塞や動脈硬化の予防に効果が期待されています。

当院でも、イチョウ葉エキスを耳鳴や認知症の患者さんにお勧めしています。動脈硬化が進んでいる方、あるいは脳の循環不全のある方には有効な場合が多いようです。

興味のある方は、遠慮なくご相談ください。

投稿者: 小早川医院

2012.05.15更新

近年の日本では、忙しい家庭が増え、毎日の食事を肉や魚、野菜などの素材から調理することが少なくなっています。
スーパーやコンビニのお惣菜やインスタント食品、冷凍食品を食卓に並べる機会が増えています。
このような食事では、ビタミンやミネラルが欠乏しやすいことが明らかになっています。

このようなビタミン・ミネラルの欠乏がおこりやすい理由として以下の4点が挙げられます。
①旬を無視したハウス栽培の増加や、化学肥料の大量使用などに伴って、野菜そのものの栄養価が急速に低下している。
②水煮食品の増加
③精製食品の増加(食品は加工度が増すごとに、ビタミンやミネラルを失います)
④リン酸塩の使用増加(食品添加物として様々な用途に使用される「リン酸塩」は、消化管内でミネラルを吸着して体外に排出してしまうと考えられています)

これらのことからわかるように、現代ではバランスよく食事をしているつもりでも、知らず知らずのうちにビタミン・ミネラルの欠乏状態に陥る可能性が高いと言えます。だるい、疲れやすい、肌が荒れる、髪が抜けやすい、気分が沈む、食欲不振、貧血などの症状がある時は、まずビタミン・ミネラル不足を疑ってみてください。

以上より、誰にでも必要なサプリメント、まず最初に飲むべきサプリメントは、ビタミン・ミネラルをバランス良く配合したマルチビタミン&ミネラルであると言えるでしょう。

投稿者: 小早川医院

2012.05.13更新

私たちが生きるために最低限摂取しなければならないものは、次の5つです。
重要度の順に 空気、水、三大栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物)、そして微量栄養素(ビタミン・ミネラル)です。
マルチビタミン&ミネラルは、これらのうちビタミン・ミネラルを効率的に補給する目的で設計されています。

一方、コンドロイチン硫酸、グルコサミン、ポリフェノール類、ルテイン、リコペンなどの色素、ローヤルゼリー、プロポリス、αリポ酸、コエンザイムQ10などは、「注目の新素材」としてテレビなどで宣伝されているのをよく見かけます。これらの微量栄養素以外のサプリメントは「機能性栄養素」と呼ばれます。「機能性栄養素」は、その成分を補うべき人が、適切な量を補えば効果が期待できる可能性がありますが、全ての人に必要なものとは言えません。

特定の症状の改善を期待して機能性栄養素を摂取しても、ベースとなる三大栄養素とビタミン・ミネラルのバランスが悪ければなかなか状況は改善しません。まず、食生活を改善し、それだけでは補いきれない微量栄養素がある場合には、サプリメントとしてマルチビタミン&ミネラルを摂取することで、栄養のバランスを整えるのが基本です。

投稿者: 小早川医院

2012.05.07更新

私たちの体には「抗原抗体反応」という免疫システムが備わっています。これは、ウィルスや病原菌などの体外からの異物(抗原)に対して抗体を作って結合し、 撃退するというものです。

ところが、例えばダニ、カビのようなアレルゲン(アレルギーを引き起こす抗原物質)が侵入したとき、この働きが過剰になり過ぎると、体の正常な細胞までが攻撃されてしまいます。この時発症するのが、アトピー性皮膚炎や気管支ぜんそくなどのアレルギー疾患です。

特にアトピー性皮膚炎の発症には、「アトピー素因」と呼ばれる生まれつきアレルギーを起こしやすい体質や皮膚かぶれ、乾燥肌などといった要因が複雑に絡んでいます。

プラセンタは、アトピー性皮膚炎や気管支喘息に非常に有効です。プラセンタの持つ免疫調節作用、抗炎症作用、抗アレルギー作用、内分泌調節作用、基礎代謝向上作用などが複合的に作用すると考えられます。

投稿者: 小早川医院

2012.05.02更新

最近、町のパン屋さんで糖質をほとんど含まない「ふすまパン」を見かけるようになりました。これまでも、ふすまパンはあったのですが、ふすまパン専業の業者が細々と扱っているだけでした。ところが、最近は普通のベーカリーで、従来の商品に混じってふすまパンが置かれるようになったのです。中には、「ふすまスウィーツ」を置いているところもあります。その他にも、糖質ゼロビール、糖質ゼロチューハイ、糖質ゼロの日本酒、糖質ゼロチョコレート、糖質ゼロアイスクリーム等々、糖質ゼロ食品がごく普通のスーパーマーケットや「デパ地下」に並ぶようになりました。まだ、少数ではありますが、糖質制限メニューを提供するレストランもでてきています。(東急ホテル系列の高級ホテル パンパシフィック横浜ベイホテルのレストランに糖質制限メニューが登場したのは象徴的な出来事だと思います)
糖質制限(低炭水化物)食を実践しやすい環境が徐々に整いつつあります。

これまで低脂肪・低カロリー・高炭水化物一辺倒であったアメリカ糖尿病学会のガイドラインが2002年に改訂され、「従来のカロリー制限食、糖質制限(低炭水化物)食、地中海式ダイエットの3種の食事療法は同等の有効性がある」と明記されました。以来、糖尿病の食事療法の流れは確実に糖質制限の方向に動き出しました。ヨーロッパにもこの流れは波及し、やや遅れて日本にも波及しつつあると言えるでしょう。

こうした流れを受けて、最近は、糖質制限が週刊誌、テレビなどのマスコミや健康雑誌に取り上げられる機会も増え、それを契機として糖質制限に興味を持つ患者さんも増えています。これ自体は悪いことではないのですが、同時に、民間療法的な偏った糖質制限が行われる危険性もはらんでいます。

こういう時期だからこそ、我々糖尿病治療に携わる医師は、目先の血糖や体重を下げるだけでなく、長期的に見て、本当に健康長寿に役立つ糖質制限(低炭水化物)食を普及させていかなければならないと思います。

投稿者: 小早川医院

2012.05.02更新

女性の閉経前後の約10年間を更年期と呼びます。この時期に、日常生活に支障をきたすような種々の不快な症状が現れてきた場合を更年期障害と呼びます。具体的な症状としては、顔や上半身のほてり、のぼせ、発汗、不眠や抑うつ、イライラ、肩こり、頭痛、腰痛、関節痛、手足のしびれなどが見られます。

更年期障害は、卵巣からの女性ホルモン(エストロゲン)の分泌の減少に精神的、環境的な要因も加わって、自律神経に失調をきたすことでひきおこされます。
プラセンタはホルモンを調整する内分泌調整作用や、自律神経のバランスを調整する自律神経調節作用を持っているため、更年期障害の症状緩和に有効です。
基本的には皮下注射や筋肉注射を行いますが、効果が不十分な場合にはツボ注射も行います。
また、プラセンタの内服剤には注射薬ほどの即効性はありませんが、継続的に摂取することにより、更年期障害の緩和効果が期待できます。

更年期障害の治療にプラセンタを用いる場合には、健康保険が適用されることがありますのでご相談ください。

投稿者: 小早川医院


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