院長ブログ

2013.03.30更新

前回のブログでも触れたように、最近、糖尿病治療中の低血糖発作と認知症の関係が注目されています。
Whitmer らは16667人の2型糖尿病患者さんを対象にして低血糖発作の頻度と認知症の発症との関係を検討しています。
その結果、認知症の発症リスクは入院中に低血糖発作を1回おこすと1.26倍、2回おこすと1.80倍、3回おこすと1.94 倍ととなりました。また、救急外来を受診する必要のある低血糖発作を1回おこすと1.42倍、2回以上おこすと2.36倍となりました。

低血糖発作を1回おこすたびに、認知症のリスクが飛躍的に高まっていることがわかります。ですから、糖尿病の治療では血糖を十分に下げると同時に、低血糖を絶対起こさない配慮が必要なのです。

投稿者: 小早川医院

2013.03.28更新

糖尿病の合併症と言えば網膜症・腎症・神経障害の三大合併症がまず頭に浮かぶ方が多いと思いますが、最近は糖尿病患者さんの高齢化に伴って、認知症も重大な合併症の一つとしてとらえなければならなくなってきます。
最近の海外の研究では、糖尿病の患者さんでHbA1cが1%上昇すると認知症のリスクが1.4倍になると報告されています。糖尿病では血糖値が300mg/dlを超えると脳細胞の代謝に異常をきたすことが知られているので、食後血糖がこの値を超えないようにコントロールする必要があります。また、低血糖も認知機能を低下させることも知られています。低血糖を防ぎつつ、食後血糖とHbA1cを下げる必要があるわけです。
そのためには食後血糖が上がりにくい糖質制限(低炭水化物)食に低血糖の危険のないメトフォルミンなどの薬物療法を併用する治療が最も効果的です。

投稿者: 小早川医院

2013.03.23更新

日本糖尿病学会は3月18日、糖尿病の食事療法、特に炭水化物制限と栄養素摂取比率に関して学会の公式見解を発表しました。
その内容は次の様なものです。

・2型糖尿病の予防と治療において体重の適正化が重要であり、食事療法では総エネルギー摂取量の制限が最優先である。

・炭水化物を極端に制限して減量を図ることは、その効果や、長期的な安全性が証明されていないので、現段階では勧められない。

・三大栄養素のカロリー比率は、炭水化物50~60%、蛋白質20%以下、残りを脂質とする。ただし、患者さんの合併症や嗜好、身体活動量に応じて炭水化物の比率を増減させることを考慮してもよい。

・脂質の摂取比率の上限は25%とする。

予想通り、食事療法ではカロリー制限を最優先し、糖質制限は積極的には勧めないというニュアンスになっていますが、患者さんの状況によって炭水化物の比率を増減させてもよい、とするなどかなり柔軟な姿勢が見られます。(脂質の上限を25%としているあたりは、脂質摂取はせいげんしないという世界的な流れとは逆行しているようにも見えますが・・) 
深読みすれば、極端な糖質制限は勧めないが、ゆるやかな制限(炭水化物のカロリー比率40~45%)なら認めてもよいという風にも解釈できます。

いずれにせよ、保守的な日本糖尿病学会が少しずつ糖質制限に対するスタンスを変えつつあることは事実のようです。
当院がお勧めしているゆるやかな糖質制限が糖尿病の食事療法の主流になる日も近いかもしれません。

投稿者: 小早川医院

2013.03.19更新

花粉症の治療にはまず抗ヒスタミン薬が処方されます。これで、鼻水や目のかゆみは改善することが多いのですが、鼻づまりだけはなかなか改善しないのが現実です。花粉症の患者さんの7割以上に鼻づまりがあり、その鼻づまりが生活の質(QOL)に及ぼす影響は非常に大きいことが知られています。医療機関で抗ヒスタミン薬を処方してもらいながら、同時に鼻づまりに効く市販の鼻炎薬を服用している方も多いのです。

2月末に、この問題を解決してくれそうな新薬が登場しました。これは従来の抗ヒスタミン薬に、血管を収縮させる作用を持つプソイドエフェドリンという物質を配合したものです。プソイドエフェドリンは、鼻の粘膜の血管を収縮させて血流を減少させることにより、粘膜が充血したり腫れたりするのを防いでくれるのです。

当院でも、鼻づまりの強い患者さんに服用していただき、非常によい感触を得ています。
花粉症の鼻づまりでお悩みの方は、是非ご相談ください。

投稿者: 小早川医院

2013.03.18更新

国立感染症研究所は3月15日、感染症発生動向調査を発表しました。それによるとインフルエンザの発生報告数は2013年第2~4週をピークに徐々に減少傾向です。愛知県でも報告数自体は微減していますが、4週連続で報告数が全国最多を記録しています。

当院にも毎日コンスタントにインフルエンザの患者さんが来院されています。まだA型の方が多いですがB型も徐々に増えてきています。

最近すっかり春めいてきましたが、油断は禁物!
手洗い、うがいなどの基本的なインフルエンザ予防策を徹底させましょう。

投稿者: 小早川医院

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