院長ブログ

2012.03.23更新

2002年に、米国のヘルスケアの研究機関の最高峰であるNIHのRothらは、アカゲザルにカロリー制限をすることで寿命が延長することを証明し、体温が低いこと、血液中のインスリン濃度が低いこと、血液中のDHEA濃度が高いことが長寿と関係していることを明らかにしました。

DHEAは人間の体内に最も豊富に存在するステロイドホルモンで、女性ホルモンや男性ホルモンなどの種々のステロイドホルモンの前駆物質であることからステロイドの「母親」とも呼ばれています。

DHEAの働きについては、最近急速に解明されつつあります。九州大学の名和田教授らは、免疫力を高める作用、糖尿病・骨粗鬆症・動脈硬化・肥満を防止する作用などを報告しています。

血液中のDHEA濃度は加齢とともに急速に低下することが知られており、これは加齢により生活習慣病が起こり、悪化して行くのと相関していると考えられています。そして、DHEAのサプリメントを服用することにより、血液中のDHEA濃度を20歳の青年のレベルに維持する補充療法が、米国を中心に行われるようになっており、生活習慣病予防、老化の予防に有効であるという報告が増えてきています。

このように、DHEAは、次回にご紹介するメラトニンと共に、健康長寿のカギとなるサプリメントといえます。国内ではまだ販売されていませんが、当院で医療用として米国から直接輸入することができます。興味のある方は、ぜひご相談ください。

投稿者: 小早川医院

2012.02.06更新

炭水化物の過剰摂取によって、ブドウ糖が蛋白質と結びついてできるAGE(advanced glycosylation end-products)が増加します。AGEは皮膚、動脈、腎臓、脳といった組織に蓄積し、さまざまな変化を引き起こします。皮膚に沈着したAGEは皮膚組織の褐色変性(老人斑)を引き起こします。また、脳に蓄積したAGEはアルツハイマー型認知症の原因にもなりえます。また、腎や動脈に沈着したAGEは局所の活性酸素をふやし、動脈硬化を促進させます。すなわち、炭水化物の過剰摂取は、AGEの蓄積を介して老化を招くわけです。・・・(次回に続く)

投稿者: 小早川医院

2011.12.09更新

人間の身体機能は20歳~25歳の青年期をを過ぎると衰え始め、年齢とともに低下して行きます。これが「老化」です。
老化はすべての人に起こる現象ではありますが、その程度には大きな個人差があります。私は内科医として多くの生活習慣病の患者さんを治療してきましたが、複数の生活習慣病があり、それらがうまくコントロールされていない人は老化のスピードが速いという実感があります。
生活習慣病は、以前は「成人病」と呼ばれていました。40歳前後から発症し、働き盛りの人に多い病気ということでそのように呼ばれていたのです。しかし、年齢ではなく「生活習慣」が原因であることが分かり、より適切な名称として、平成8年に「生活習慣病」と改められました。
生活習慣病の代表的なものとして、糖尿病、高血圧、脂質異常症、脳血管障害、心臓病 (狭心症、心筋梗塞)、がんなどがあります。このうち糖尿病、高血圧、脂質異常症は、自覚症状はないことが多く、長い経過で徐々に進行し、全身の動脈硬化(=血管の老化)を引き起こします。動脈硬化は脳血管障害、狭心症・心筋梗塞などの心臓病の原因となります。脳血管障害は認知症の原因となり、心筋梗塞は心臓の働きを低下させるため、日常生活の活動度(ADL)を低下させます。つまり、生活習慣病が老化を促進し、それが新たな生活習慣病の発症につながり、老化がさらに進行するという悪循環が生じやすいのです。この悪循環を断ち切るためには、まず、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病をしっかりと予防・治療する必要があります。健診などで血圧、血糖、コレステロール、中性脂肪などの異常を指摘された方は、たとえ症状がなくても、早めに内科を受診されることをお勧めします。

高血圧、糖尿病、脂質異常症の予防・治療は「アンチエイジング(老化予防)」の基本と言えるでしょう。

投稿者: 小早川医院


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