院長ブログ

2015.11.08更新


皆様、ご無沙汰しております。久々の院長ブログ更新です。この半年間、電子カルテシステムの更新やスタッフの充実など、クリニックのいろいろなシステムの整備に忙殺され、ブログの更新ができずにおりました。申し訳ありません。これからは以前のペースに戻したいと考えておりますので、引き続きご愛読をお願いいたします。

さて、本日のテーマはプラセンタ療法の学会に関してです。
去る11月1日、第18回日本胎盤臨床医学会が名古屋駅前のマリオットホテルで開催されました。この学会はプラセンタを治療に用いている医師が診療科を問わず集まって、プラセンタ療法を発展させていこうという趣旨で設立されました。今回が初の名古屋開催となり、私は大会の実行副委員長を務めさせていただきました。

今回の学会では、心と身体の両方に作用して、いろいろな効果を発現させるというプラセンタの特徴がクローズアップされました。

上野医院の上野先生は、プラセンタエキスの原料である胎盤について重要なポイント2点を強調されました。

① 胎盤組織は外胚葉に働きかける
外胚葉は皮膚の表皮や毛髪・爪・汗腺・感覚器(口腔・咽頭・鼻)などを形成します。外胚葉の一部は発生過程で陥入して脳や脊髄などの中枢神経系のニューロンなどの元にもなり、末梢神経系も形成します。発生学的に皮膚と脳は兄弟関係にあるわけです。このような事実から、プラセンタ療法が皮膚のシミや色素沈着を改善し、かゆみを抑えたり、中枢神経に作用し不眠やうつにも有効なことは必然性があると上野先生は述べられました。


② 胎盤を発生させる遺伝子は赤ちゃんの体細胞の遺伝子とは別物!
この事実は、胎盤が「赤ちゃん」という新しい生命体を作り出すための意思を持っていることを示唆しています。
ノーベル賞受賞者の利根川進、江崎玲緒奈先生らによれば、「原子が集まって生命ができるということは、地面の土が勝手に動き出して100階建てのビルがひとりでに出来上がるようなもの。原子が集まって心が生まれることは、その100階建てのビルが、勝手に意識と情報と知識を持ち光を発し、電磁波を放出しているようなもの」


北海道の西谷先生の産婦人科クリニックでは、「プラセンタは赤ちゃんからのプレゼント」と考えて、出産直後の妊婦
さんに自分の胎盤を食べてもらっているそうです。それによって、産後の経過が非常に順調になるのだそうです。
動物界でも出産後に自分の胎盤を食べる動物は多く、人間でも胎盤を食べる習慣を持った部族があるとのことです。
「胎盤を食べるのは動物の本能」と西谷先生は述べられました。


スノーデン製薬執行役員の大石さんは、胎盤が胎児の脳にセロトニンを供給しており、これが胎児の脳の発達に非常に大きな役割を果たしていると述べられました。


クリニック宜野湾の天願 勇先生は、肝臓がんの進行ががプラセンタ療法で抑えられている症例を報告されました。プラセンタが自然治癒力をを高めた結果であろうと推論されていました。


これらの演題を拝聴して、胎盤には新たな生命を創り出すための意志あるいは心があり、プラセンタエキスは、それを伝達するメッセンジャーの役割をしているのではないかと直感しました。
次回は、本学会のクライマックス、京都大学名誉教授の岸根卓郎先生の特別講演の内容をご紹介します。


投稿者: 小早川医院

2015.05.31更新

毎日の便の状態を観察すれば、腸内環境を知ることができます。黄色のバナナのような便がスムーズに出ていて悪臭がなければ、ビフィズス菌、乳酸菌などの善玉菌が優位な状態と言えます。コロコロした兎の糞のような便、カチカチに硬い便、ねっとりした便や泥状の便で、悪臭があるような場合には、悪玉菌が優位になっているということになります。
このように、自分の腸内環境を把握しておくことは健康維持のために大切なことです。もし、腸内環境が悪化している兆候があれば、積極的にビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を摂取する必要があります。ただし、これらの善玉菌は胃酸に弱いので、食品だけで補うのは難しいです。やはり、胃酸で失活しないように加工されたビフィズス菌や乳酸菌のサプリメントを摂取するのがよいでしょう。
腸内環境でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。適切なサプリメントをご紹介します。



投稿者: 小早川医院

2015.05.30更新

腸の粘膜は複雑に入り組んだ構造になっており、広大な表面積を持っています。そこに人間の免疫担当細胞の7割が存在しており、ウィルスや細菌などを排除する役割を果たしています。

腸の悪玉菌が増えると、それらが産生した毒素が腸の粘膜から吸収されて全身にまわってしまい、さまざまな生活習慣病の原因となることが知られています。ビフィズス菌は、善玉菌と悪玉菌のバランスを整えて腸の免疫力を維持しています。

花粉症などのアレルギー疾患を持つ人の腸内の善玉菌の数は、健康人に比べて明らかに少ないという報告もあります。善玉菌が少ないと免疫機能のバランスが崩れ、花粉やハウスダストなどの特定の物質に対して身体が異常な反応をおこしやすい状態になります。このような状態を打開するために、善玉菌を増やす作用のあるビフィズス菌が役立ちます。ビフィズス菌の摂取で花粉症の症状が軽減したとする報告も数多く見られます。

投稿者: 小早川医院

2015.05.29更新

腸内には、健康に良い影響を及ぼす善玉菌、悪い影響を及ぼす悪玉菌、状況により善玉菌にも悪玉菌にもなりうる日和見菌の3種類が存在します。このうち、悪玉菌の勢力が強くなりすぎると、様々な健康問題が生じます。善玉菌の99.9%を占めるビフィズス菌が作る乳酸と酢酸は強い殺菌力を持っており、悪玉菌の増殖を抑制します。これが腸の動きを改善させ、下痢や便秘を防いでくれるのです。一方、ビフィズス菌とともに善玉菌の代表として語られることの多い乳酸菌ですが、腸内では主にビフィズス菌のサポート役であり、ビフィズス菌が生息しやすい環境を作り出す役割を担っています。

投稿者: 小早川医院

2015.05.23更新

糖尿病で治療中の方の食生活について、週刊文春の取材を受けました。今週発売された週刊文春の5月28日号にその記事が掲載されましたので、関連部分を引用します。

〈引用開始〉
『食生活の新常識』

落花生は(糖尿病の)予防だけでなく、すでに治療現場でも活用されている。落花生による食事指導を実践しているのが名古屋市「小早川医院」の小早川裕之院長だ。
「糖尿病治療のため、糖質制限食を実践している患者さんに落花生をおやつ代わりに食べることをオススメしています。腹持ちがよいうえに糖質が少ないですから、血糖値の上昇を最小限に抑えられます。」
落花生は糖尿病の合併症予防にも効果があるという。
「落花生はオレイン酸という良質な脂肪酸を多く含んでいます。糖尿病の三大合併症とされるのは腎障害、網膜症、神経障害です。これらは血糖値を抑えればコントロールできる。問題はこれ以外の動脈硬化などに由来する大血管合併症です。これは血糖値を抑えるだけでは防げませんが、オレイン酸は動脈硬化予防に効果的です。」
血糖値を低下させるインスリン合成に重要な役割を持つのが亜鉛である。
「亜鉛はインスリン合成に不可欠です。ところが糖尿病患者さんは、尿中の亜鉛の排泄量が増加するため、亜鉛が欠乏する傾向にあります。そのため亜鉛を補給することが必要になるのです。牡蠣に多く含まれるほか、イカやカニなどの魚介類、牛肉などにも多く含まれています。」
〈引用終了〉

今回は記事の構成上、ナッツの代表として落花生が取り上げられましたが、ナッツならどの種類でもよいと思います。ナッツは良質な脂肪酸(アルファリノレン酸、オレイン酸)を豊富に含み、腹持ちがよく、かつ糖質が少ない食品であることは、当院の糖質制限食の栄養指導における重要なポイントとなっています。
また、記事では亜鉛を食品から補給するというニュアンスになっていますが、実際には糖尿病で亜鉛が欠乏している方では食事だけではなかなか十分に補給ができないことが多いので、亜鉛を含有する薬やサプリメントをお勧めすることが多いのが現状です。





投稿者: 小早川医院

2015.05.05更新

糖尿病の患者さんでは、血液中のビタミンB6の濃度が低下している人が多いことが知られています。ビタミンB6はたんぱく質や脂質の代謝に不可欠であると同時に、インスリンの効果を増強する働きも持っています。したがって、ビタミンB6を補給することによって、糖尿病の患者さんの血糖コントロールや脂質のコントロールが改善します。

また、糖尿病で食事療法(特に糖質制限)を行っている場合には食物繊維も不足しがちです。食物繊維は、小腸での糖やコレステロールの吸収を緩やかにします。また、腸内細菌のバランスを整える作用もあります。
食事の直前に食物繊維を摂取することで、血糖と脂質のコントロールが改善します。

糖の代謝には様々なミネラルが必要です。糖尿病の患者さんではミネラルが尿中に排泄されやすくなっているので、ミネラル不足になりがちです。中でも亜鉛は、たんぱく質の代謝に重要なだけでなく、膵臓でインスリンが合成される際にも必須のミネラルです。

このように、糖尿病ではビタミンB6, 食物繊維,亜鉛をはじめとするミネラルなどを補給する必要がある場合が多いわけですが、これらを食事のみで補給しようとするとカロリーや炭水化物の摂取量まで増えてしまいがちです。そこで、サプリメントの併用が必要になってくるわけです。

私が糖尿病患者さんにお勧めするサプリメントはマルチビタミンと食物繊維です。当院で扱っているヘルシーパス社のマルチビタミンにはビタミンB群と亜鉛をはじめとするミネラルがバランス良く配合されています。また、食物繊維は飲みやすい顆粒状になっています。
マルチビタミンと食物繊維、合わせて費用は1か月に1万円程度です。興味のある方はお気軽にご相談ください。

投稿者: 小早川医院

2015.05.02更新

4月30日の院長ブログでもご説明したように、大豆製品を食べると、腸の中で大豆イソブラボンが腸内細菌のはたらきによってエクオールに生まれ変わります。しかし、ここで注意しなければいけないのは、エクオールを作り出すために必要な腸内細菌を持っている人と持っていない人がいることです。

日本人女性では、約50%がこの腸内細菌を持っている・・すなわちエクオールを作り出せる人です。
エクオールを作り出せる人は、大豆製品を食べればエクオールを補充できるわけですが、大豆製品を食べなかった日にはエクオールのサプリメント;エクエルを利用されるとよいでしょう。常にエクオールが体内にあるようにしておくわけですね。
エクオールを作り出せない人はエクエルを積極的に摂取してみるとよいでしょう。更年期症状の緩和が期待できます。

エクオールを作ることができるか否かは、(株)ヘルスケアシステムズの尿検査キット「ソイチェック」で簡単に調べることができます。費用は税別で3800円です。興味のある方はお気軽にご相談ください。

投稿者: 小早川医院

2015.04.30更新

女性では、40歳ごろから女性ホルモンが急激に低下し始めます。そのために、顔のほてり、発汗、頭痛、肩こり、めまい、不安、イライラ、倦怠感など、更年期障害の症状が出現するようになります。ですから、40代からは、女性ホルモンのバランスを整えるケアが大切になります。
当院では、プラセンタ注射や漢方薬などで対応し、かなり効果を上げていますが、最近ではホルモンバランスを整える成分として大豆から作られるエクオールが注目を浴びています。

大豆製品を食べると、腸の中で大豆イソフラボンが腸内細菌の働きでエクオールになるのです!
エクオールは女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きをし、女性の健康をサポートする新しい健康成分です。
具体的にはホットフラッシュの改善、頭痛・肩こりの軽減、骨密度減少の抑制、LDLコレステロール値の低下、HbA1c 値の低下などの効果が知られています。

エクオールは「エクエル」という商品名で大塚製薬からサプリメントとして発売されています。月数千円程度の出費となりますが、興味のある方はお気軽にご相談ください。



投稿者: 小早川医院

2015.04.29更新

正常体重の人に比べて少し肥満気味の人の方が死亡危険度が低いという説(肥満の逆説 = obesity paradox)が最近注目を集めています。しかし、この説はあくまでも一般の人たちを対象とした統計に基づいたものであり、糖尿病患者における体重と死亡危険度との関連性は明らかにされていませんでした。昨年秋に、最も権威ある医学雑誌の一つである
New England Journal of Medicine にこの点を明らかにした論文が初めて掲載されました。

これはハーバード大学の研究グループが、糖尿病と診断された時点で脳卒中、虚血性心疾患や癌にかかっていなかった11,427人の糖尿病患者さんを対象に行った研究です。糖尿病と診断された時のBMIと平均追跡期間15.8年の間の死亡危険度との関係が検討されました。

研究期間内に対象者のうち3083名が死亡しました。対象者をBMIによってA~F群の6つのグループ(A:18.5-22.4,B:22.5-24.9,C:25.0-27.4,D:27.5-29.9,E:30.0-34.9,F:35.0以上)に分け、B群の死亡危険度を1.00とした時の各群の死亡危険度が算出されました。喫煙歴のない対象者の死亡危険度はA群:1.12, B群:1.00, C群:1.16, D群:1.21, E群:1.36, F群:1.56)、喫煙歴のある対象者の死亡危険度はA群:1.32, B群:1.00, C群:1.09, D群:1.04, E群:1.14, F群:1.21)となりました。死亡危険度は、喫煙歴の有無にかかわらずBMI22.5-24.9の群で最低であり、それより増えても減っても危険度が上昇することがわかりました。

この研究結果をまとめると、糖尿病の患者さんでは肥満気味の人の方が死亡危険度が低いという obesity paradox を支持するような傾向は確認できなかったということになります。

現状では、糖尿病治療の際の体重コントロールの目標はやはりBMI 22.5-24.9の範囲内に定めるのがよいでしょう。特に糖質制限食では体重が減りがちなので、BMIが低くなりすぎないような注意が必要です。

投稿者: 小早川医院

2015.04.28更新

4月26日の日曜日、注目のマイクロRNAを用いたがんの早期診断法についての講演会に参加してきました。会場は東京の品川駅近く、演者は国立がん研究センター研究所の落谷孝弘先生です。

マイクロRNAとは、細胞内に存在するノンコーディングRNA(たんぱく質への翻訳はされないが、ほかの遺伝子の発現を調節する機能を持つ)の中で比較的長さの短いものを言います。

マイクロRNAは、がん、感染症、生活習慣病および難聴などの様々な病気にかかわっていることが知られています。中でも発がんとの関連については多くの研究がなされています。

落谷先生ら国立がん研究センター研究所の研究グループは、がん患者さんの血液中の2578種類ものマイクロRNAを測定し、特定の「がん」で特定のマイクロRNAが上昇することを発見しました。現在は、がん研究センターにストックされた多くのがん患者さんの血液でこの結果を検証中で、すでに1万検体以上の血液を検査したそうです。

近い将来、血液中のマイクロRNAを測定することでいろいろながんの超早期診断が可能になりそうです。また、血液中のマイクロRNAのパターンの異常が見つかった場合、これを種々のサプリメントの投与で正常に近づけることにより、がんをはじめとする生活習慣病やを予防することもできるようになるだろうとのお話でした。

科学技術の飛躍的な進歩によって、医学の常識が根底から変わりつつあるのを実感しつつ、会場を後にしました。

投稿者: 小早川医院

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