スタッフブログ

2015.10.24更新


こんにちは。

管理栄養士の江口です。

先日、日本ローカーボ食研究会の定例勉強会へ参加してまいりましたので

ご報告させていただきます。

まずは1つめ。

「症例検討会」

今回はやせている糖尿病の患者さん。

女性
60歳前半
BMI    16
HbA1c  7%前半
随時血糖   140mg/dl
合併症なし
インスリンの各種検査により インスリンあまり出ていない
脂質異常なし

初診時の糖質量 155g
半年後の糖質量 130g

初診時投薬(他医院) アマリール1mg セイブル50mg
来院~半年投薬    アマリール0.5mg メトグルコ500mg


簡単ですがこのような状況。

この方の今後の治療方針をどうするかという課題でした。

いつものように医師、薬剤師、管理栄養士が1つのグループをつくり
それぞれの分野から意見を出し合い、発表するというスタイル。

結論的には様々な意見が出ましたが、

やせの患者さんの予後を決めるには、、、、

体重>薬>HbA1c

と体重の維持が優先されます。

結果的にどういう治療方針になったかというと

1.糖質制限を緩める130gまで落ちた糖質量を最終的には192gまで増やした。
2.アマリールなどのSU剤の減量→癌が増える可能性があるため
3.癌を抑える効果のあるメトグルコを減量しても継続
4.トラゼンタを増やす
5.BMI18へ

となりました。
でその変化が下のグラフ↓


                灰本クリニック 灰本先生より

2012年の初診のHbA1cの数値だけミスがあり7%ですが
糖質を増やし、食べていただきBMIを18へ改善したが
HbA1cは悪くなることなく維持されている。

糖尿病の合併症である癌に備えようということで体重を最優先したという
事例でした。
結果、HbA1cも安定。

患者さんの状況により何を最優先するかが大切になってきます。
やせていてはもし手術が必要になったときに耐えられません。
そしてその予後も心配になります。

治療方針は様々あると思いますがただ単にHbA1cを正常域まで下げよう、
糖質も摂らなければいいといいということではなく

医師、栄養士は患者さんのいろいろな背景を確認しながら治療方針を
決めていくことが本当に大切なんだなと考えさせられた事例でした。


当医院では日ごろの数値はもちろんですが患者さんに書いていただいている
食事記録は治療方針を決める大切な1つの資料としています。
普段食べているものの内容や食習慣によってお薬の出し方も変わってきます。

そして患者さんが書いてくださった記録と共に医師と栄養士がディスカッションし
治療方針を決めて栄養指導させていただいております。
完全に一人一人にあった指導ですね。

簡単ですがご報告とさせていただきます。







 

投稿者: 小早川医院

2015.10.17更新

投稿者: 小早川医院

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