院長ブログ

2012.03.24更新

メラトニンは、脳にある松果体から周期的に分泌されるホルモンです。血液中のメラトニン濃度は、日中は低く、夕方頃に上昇し始め、深夜12時ごろにピークに達し、その後朝に向けて徐々に減少して行きます。生体のリズムは日、週、季節、年などの単位で変化しますが、そのうちで約24時間を周期とするリズムをサーカディアン・リズム(体内時計)といい、このような血液中のメラトニンの濃度の変動によって制御されています。

メラトニンは以下のような多彩な作用を持つことが知られています。

1.体内時計の調節
2.睡眠の維持と質の向上
3.時差ぼけの解消
4.抗ストレス作用
5.抗酸化作用
6.免疫力増強作用
7.抗腫瘍作用
8.抗うつ作用

メラトニンの分泌は7歳でピークに達し、その後、思春期になると急激に減少し始め、40歳では20歳の時の約半分にまで減少し、その後も加齢とともに減少を続けます。

メラトニンの分泌の減少とともに、「寝つきが悪い(入眠障害)」、「途中で目が覚めやすい(中途覚醒)」といった睡眠障害が出現するようになります。また、「体内時計が遅れ始めた」という警報が全身の諸器官に発せられるため、女性では卵巣の機能が低下し、女性ホルモン(エストロゲン)の濃度が低下して閉経期に入ります。男性では精子は依然として作られるものの、精巣は衰え、男性ホルモン(テストステロン)の産生量は減少してゆきます。免疫能力も低下し始め、その結果、感染症、癌、自己免疫疾患などにかかりやすくなります。

このような理由から、メラトニンは加齢に伴う睡眠障害の治療、および老化の予防(アンチエイジング)のために使用されています。
老化の予防の目的で用いる場合には、1日に0.1mg~1.0mgの少量を服用します。睡眠障害の治療の目的で用いる場合には、0.5mg~10mg程度の量を服用します。

睡眠薬や鎮静剤の服用で、睡眠時間は確保されますが、睡眠の質はなかなか改善しません。中高年以上でメラトニン分泌が低下している状態にある人の睡眠障害の治療にはメラトニンが最適であると考えます。メラトニンは睡眠の質を改善するとともに老化を遅らせることが期待されます。

このように、メラトニンは、前回ご紹介したDHEAとともに、健康長寿のカギとなるサプリメントといえます。国内ではまだ販売されていませんが、当院で医療用として米国から直接輸入することが可能です。興味のある方はぜひご相談ください。


投稿者: 小早川医院


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