院長ブログ

2013.11.24更新

糖尿病と認知症との関連が注目を集めています。それは以下のような事実に基づいています。

①糖尿病の患者さんは糖尿病でない人に比べて認知症が起こりやすい
疫学調査で、糖尿病のアルツハイマー型認知症のリスクは1.46倍、血管性認知症のリスクは2.48倍、認知症全体では1.52倍であることが報告されています。また、糖尿病治療により重症低血糖を起こすと認知症のリスクは約2.8倍に跳ね上がることもわかっています。

②糖尿病と認知症には多くの共通の原因がある
共通の原因として、インスリン抵抗性、GLP-1(膵臓を刺激して血糖に応じてインスリンを分泌させる消化管ホルモン)の作用不足、高血糖、低血糖、血糖の変動、たんぱく質の糖化、炎症、酸化ストレス、動脈硬化、遺伝因子などが挙げられます。
中でも、インスリン抵抗性が注目されています。アルツハイマー型認知症では脳内でのインスリン作用不足が証明されています。インスリン抵抗性を高めるような生活習慣(運動不足、睡眠障害、喫煙、うつ状態など)は、糖尿病、動脈硬化性疾患、認知症の三者共通の危険因子です。
インスリン抵抗性、血糖コントロールの悪化(低血糖・高血糖)、動脈硬化による脳梗塞が糖尿病における認知症の進行を加速することもわかっています。

③認知症を合併した糖尿病患者さんが100万人にも達している!
こうした患者さんは自己管理ができないため、インスリン注射や服薬の介助が必要であり、大きな社会問題となっています。このような患者さんの治療のためには、支援体制を整えると同時に、血糖コントロール目標を状況に合わせて柔軟に設定し、薬の種類を減らしたりインスリン注射の回数を減少させることによって治療をよりシンプルにする必要があります。

投稿者: 小早川医院


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