院長ブログ

2014.07.19更新

今年4月に人間ドック学会が新たな健診データの基準範囲を発表しました。この中で、血圧やLDL-コレステロールの基準範囲が従来よりもかなり緩くなったため、週刊誌や新聞などの報道機関が一斉に「健康基準を緩和」、「健康な人が増える」などとセンセーショナルな報道を繰り広げました。
これ以降、全国の医療機関で高血圧脂質異常症で治療中の患者さんが「薬をやめたい」、「薬を減らしてほしい」、「本当に治療が必要なのか?」と訴えられるケースが増えています。私も何人かの患者さんから質問を受けました。
私はそのような場合、次のようにご説明しています。

「今回の新基準は、血圧/LDLコレステロール以外の検査項目で異常がなく、病気と診断されてもいない、現時点で一見健康な人を集めて、その人たちの検査データの範囲を基準範囲と定めたものです。将来の心筋梗塞や脳卒中を予防するための基準ではありません。血圧もLDLコレステロールも高くなればなるほど将来心血管系の病気を発症する確率が高くなることは多くの研究で明らかにされた事実です。我々臨床医は将来病気になるリスクを重視して治療をしているので、この新基準が出たからと言って今までの治療目標値が変わることはありません。」

どうか、マスコミの的外れな報道に惑わされず、冷静に治療を続けていただきたいと思います。

投稿者: 小早川医院


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