スタッフブログ

2014.09.24更新

去る9月13日、名古屋駅前の安保ホールにて日本ローカーボ食研究会第2回定期勉強会が開催されました。
今回も医師、看護師、薬剤師、管理栄養士など多くの職種が集まり、盛会となりました。

プログラムは、症例検討、臨床栄養学講座、糖質制限食の講議と盛りだくさんでした。
症例検討は5人から7人くらいでグループワークを行い、当院の院長が提示した糖尿病の2症例について治療方針を話し合い、グループごとにまとめて発表しました。

一例目は薬を使ってHbA1c 5.9前後にコントロールされている方で、血糖コントロールに少し神経質になっている方でした。血糖のコントロールは良好でしたが、やや抑うつ的で暗い表情でした。糖質制限食を指導した後は、患者さんはとても楽になったと実感し、薬の量も減り、表情も明るくなったそうです。確かに、検査データは病状を判断するのに必要な情報ですが、それだけでなく患者さんの気持ちも大切な指標になるのだと改めて感じました。また、食事療法を徹底させることで薬を減らし、副作用のリスクを減らし、さらには医療費も減らすことが大切だと感じました。

2例目は他院で大量のアマリールを処方されていたものの、コントロールが改善しないため、すでに自己流で糖質制限を始めている方でした。この方は厳しい糖質制限と、大量の薬の影響で低血糖を起こしている可能性があり、糖質制限を緩めるよう指導しましたが、なかなか制限を緩めることができずにいます。自己流で糖質制限を行うことの危うさや、糖質制限食の正しい認識を持ってもらうことの大切さを痛感させられました。
症例検討は初対面の方とディスカッションするので緊張しますが、自分の未熟な部分を知ったり、他の方の意見を聞くことで考えが広がったり、とても良い刺激になりました。管理栄養士という職種柄、食事内容のことだけに意識が行きがちですが、様々な職種の方との連携がよりよい医療につながるのだと実感しました。

臨床栄養学講座では、岐阜ハートセンターの管理栄養士 大西先生が、糖質制限実践中の脂質の上手な摂り方を、きれいな料理の写真を交えながらわかりやすく解説されました。糖質制限の栄養指導後に脂質の摂取量があまり増えない例も多いので、患者さんがイメージしやすいように、ビジュアル化して説明する工夫が必要だと感じました。

灰本クリニックの灰本院長の糖質制限食講義で一番印象に残ったのは、HbA1cの数値によって糖質制限の程度を3段階に分けて指導を行ったという話でした。どのHbA1cの数値、炭水化物量から始めても、HbA1c7前後に落ち着くという結果を知り、目からウロコが落ちました。私は糖質制限の指導はもっと個人差があるものと考えていましたが、今後栄養指導を行う上で新たな目安として、とても参考になりました。

栄養指導をしていると、糖質を制限すればするほどよいと思っている方や、サラダにノンオイルドレッシングなどで油は控えている、お肉はあまり食べないようにしているという方が少なくありません。そう言った患者さんに、具体的なデータを示しながらお話しして、正しく理解していただくことが重要だと感じています。そのためにも私自身が日々勉強して知識を深め、少しでも患者さんの立場に立ったサポートができるよう努めて行きたいと思います。

                                        管理栄養士  飯塚 智子

投稿者: 小早川医院


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